ばーさん用のはきやすーい紐靴を借りて、愛犬ワトソンの散歩に出る。
何年も履いてない靴で、ゴム底がベタベタ、地面に張り付く。歩いているうちにベタベタもとれるべ、と、ベタベタ歩いていると、ばーさんの靴のメーカー「eco」と印字されたゴムの塊がやけに落ちている。振り返ると似たようなゴム片が歩いて来た道にぽつぽつ。なんだこりゃ、と拾おうとしたら、まさに今はいてる靴のゴム底、ボロボロに。ゴム底のベタベタが取れずに、逆にゴム底が地面にベタベタ張り付いた模様。
あたしか。このゴム塊。けど、なんだい、この靴は。ゴム底って、何年かたつとこうなるっけ?
「ワト君、ごめん、一回帰ろう」と嫌がるワト君を餌でつりつつ、ゴム片を拾いながら帰宅。
ばーさんの赤い紐靴は、日の目を見る事なく、可燃ゴミとなりもうした。