必死のたぬきくん

これはありなのかと。
僕はフリトレーのお菓子を食って育ったようなもんだから基本的にフリトレーのものはなんでも「美味しい」という先入観から入っていくから僕基準ではフリトレーは他社よりも一歩も二歩も優位な立場なわけだが、
にしてもこれはありなのかと。どうせあのカップ麺のあのいつもの粉を振りかけただけなんと違うかと。食べてみてやはりそんな印象だったし、でもまあうまいはうまいのかと。でもこれだったら普通に麺でいいんじゃないかと。でもまあうまいはうまいのかと。
でもフリトレーじゃなかったら買わないと思うし、これきっかけでこのたぬきくんにまつわるほろ苦い過去を思い出したし。
小学4年の時、家で留守番してたら無性に腹がへってきて、無性にたぬきくんを欲し初めて、家には案の定たぬきくんはなくて、どうしよどうしよと思案してるうちに腹がへりすぎて気持ち悪くなってきてグラグラしてきて、だったら適当に何か食えばいいじゃんと思うのだがその時の俺の胃はたぬきくんのみ受け入れます状態になってて、やべこれマジ死ぬわ餓死ってこんな感じか・・くらいにまで追い込まれて、必死の思いで親の引き出しから金を抜きとって必死の思いで100メートルほど先のヤマザキまで歩いて、必死の思いでたぬきくんを探しあて、必死の思いで金をさしだしお釣りを受け取り、また必死の思いで歩いて帰って必死の思いでお湯を沸かして、必死の思いで必死の思いで、、、瀕死すんでのところでたぬきくんを全細胞に流し込むことができて一命をとりとめたという。そういう、たぬきくんにまつわるほろ苦い思い出、というか命の恩人たぬきくん。
ちなみにそん時抜いた金は親に返されることなく社会経済に運用されていった。

1229940573_0.jpg