小二の頃、鳥取に引っ越した初めての夏休み、ある日の夕方、家の近くの浜辺を歩いていたら、
海から、せなかが現れた。
私は驚きと恐怖でパニックを起こした。けど、一瞬の話。
私は
「なぜ?なぜせなかだけなの?頭も顔も胸も足も手もないのね。どこで無くしたの?」
せなかは
「せなかにあせもがいっぱいできたんだ、だから塩水で消毒しようとお母さんと一緒に海にきたんだ。君の名前は?」
私は
「海に住んでいるの?魚?あなたは魚と暮らしているの?信じられないそんなこと、あなたは完全に人間の背中だ。」
せなかは、
「おまえの背中も腐らせてやってもいいんだぞ。」
私は、
「おれの背中はもうおまえの背中と同様だ!!」
それからの記憶はありません。なんだったんでしょうか。
夏がくると思いだします。