また野添さん

野添酒店.JPG
これはようやく親戚。桜島にある。
こういう店て、憧れちゃうなあ。おう、せいくん!好きなもん持って行ってよかと!みたいな。
「よかと」は鹿児島弁じゃないか。いやそうなのかな。
鹿児島弁は残念ながら全くわからない。桜島で親戚に囲まれた時、飛び交う地元言語にしばらく一点を見つめたものだ。
そんな時父親は同じく地元言語で対応する。
かっこええなあーとみとれる。
生粋の鹿児島人なのだから当然ちゃ当然なのだろうが、家では鹿児島弁が全く出ないので、そうだったそうだったと思ってしまう。自分は一つの土地に長く居たことがないので、言わば特定の言語を持たない民だと言える。
方言が羨ましいというか、いいなあとしみじみ思う。
なので自分の舞台とかでも強い方言を喋れる役者さんに会うとすぐに、喋ってみて!喋ってみて!と無理要求してしまう。
よく外国からの旅行者とかに話しかけてしまう。英語はもう語彙力に関しては全然ないのに、なぜか話したくなってしまう。で、発音はネイティブだから向こうも喋れるものだと思ってたくさん質問を浴びせてくる。
この前なんかはアサヒビールのビル(ウンコビルなどと呼ばれてしまっているあれ)のあの上に乗っかっているのは何だ?と聞かれ。ウンコです!などと言えるはずもなく、そもそもウンコではないし、飛躍を意味してるオブジェらしいがそんなの英語でなんかうまいこと言えないし、ともかくそういう難易度の高い質問がよくくる。一つの質問に対して何分も言語のすり合わせに時間がかかる。結果答えれず終いも多く。
でもまたきっと話しかける。
ありがた迷惑かもしれないが。
僕に地元言語があるとすればそれは英語なのだと思う。にしては語彙力がなさすぎてかっこ悪い。